竜源院(読み)りゆうげんいん

日本歴史地名大系 「竜源院」の解説

竜源院
りゆうげんいん

[現在地名]豊橋市大崎町

海雲山と号し、曹洞宗。文亀三年(一五〇三)創立。初め地下じげにあったが、中島与五郎が領主となって居館を築くにあたって、現在地に移し、菩提寺にした。「三河国二葉松」に「大崎村、領主中島氏寄附田」とある。「豊橋寺院誌」に、旧幕時代黒印二石を受けたとあるが、その形跡がない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の竜源院の言及

【大徳寺】より

…真珠庵には曾我蛇足筆といわれる《山水図》《花鳥図》(ともに室町時代,重要文化財)が,聚光(じゆこう)院には狩野永徳筆とされる《花鳥図》などの方丈障壁画(国宝)がある。伽藍の南にある竜源院の本堂(重要文化財)は大仙院本堂に次ぐ古さで,黄梅院の庫裏(1589,重要文化財)は年代の判明する禅宗塔頭庫裏では最古の遺構であり,また同時期の方丈(1588,重要文化財)とそろって残る例として珍しい。伽藍の西に所在する高桐(こうとう)院には《山水図》(南宋時代,国宝),竜光院には燿変天目茶碗(南宋時代,国宝),小堀遠州の設計になる四畳半台目茶室密庵(みつたん)(密庵席)をもった書院(江戸初期,国宝),孤篷(こほう)庵には古来より大名物として知られる井戸茶碗(銘喜左衛門。…

※「竜源院」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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