竜花院(読み)りゆうげいん

日本歴史地名大系 「竜花院」の解説

竜花院
りゆうげいん

[現在地名]騎西町正能

騎西領用水の北側にある。真言宗智山派、伊豆法音ほうおん寺と号し、本尊は不動明王。「りゅうかいん」ともよばれる。寛永一九年(一六四二)幕府に提出した竜花院由緒書によれば、草創は不明だが、源頼朝の修造で寺号は後鳥羽院から賜ったが、上杉景虎(謙信)により放火され、「皆煙焼申候」という。法流については寛文一二年(一六七二)江戸真福寺隆鑁が、「従往古教学之談所無其隠、於事相者道教一流之本寺也、然処先年依火災雖院家・法流共焼失」と証明している(「竜花院法流意趣書」竜花院文書)。鶏足寺世代血脈(鶏足寺蔵)では、成就の伝で「幼入尊猷室、長大随尊誉(中略)随武州正能伊豆堂阿観上人受道教方」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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