竜角寺(読み)りゅうかくじ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「竜角寺」の意味・わかりやすい解説

竜角寺
りゅうかくじ

千葉県印旛(いんば)郡栄町にある天台宗の寺。天竺(てんじく)山寂光(じゃっこう)院と号する。本尊薬師如来(やくしにょらい)。709年(和銅2)竜女化現(けげん)といわれる金像の薬師如来を奉置し創建された。730年(天平2)釈命が参籠(さんろう)し弥勒(みろく)堂を建立、竜閣寺を開基した。その後、干魃(かんばつ)を助けた竜神の頭を奉納したので竜角寺と寺号を改めたという。本尊の銅造薬師如来坐像(ざぞう)は白鳳(はくほう)仏で国の重要文化財。たびたびの火災で創建当初の建物はないが、境内の塔址(とうし)は国史跡に、出土遺物は県の重要文化財に指定されている。

[田村晃祐]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の竜角寺の言及

【千葉[県]】より

…面積=5155.98km2(全国27位)人口(1995)=579万7782人(全国6位)人口密度(1995)=1124人/km2(全国6位)市町村(1997.4)=31市44町5村県庁所在地=千葉市(人口=85万6878人)県花=ナノハナ 県木=イヌマキ 県鳥=ホオジロ関東地方南東部の房総半島を県域とし,北は茨城県,西は埼玉県と東京都に接する。
[沿革]
 県域はかつての安房・上総両国全域と下総国の大部分にあたる。…

※「竜角寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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