竜騎兵(読み)リュウキヘイ(その他表記)dragoon

翻訳|dragoon

日本大百科全書(ニッポニカ) 「竜騎兵」の意味・わかりやすい解説

竜騎兵
りゅうきへい
dragoon

騎兵の一種ドラゴンという名の小銃で武装していたためこの名がついた。16世紀にフランス発生の地とする竜騎兵は、第一次世界大戦以前までは各国陸軍で重要な役割を果たした。戦闘手段としては乗馬戦と徒歩戦の2種類があり、襲撃戦、火力戦両方を行うことが特徴とされた。その後、軍の機械化が進められた結果、騎兵は従来の役割にかわって、偵察などに使用されることになった。

[纐纈 厚]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の竜騎兵の言及

【竜】より

…中世の宗教画に頻出する地獄の口も,大口をあけて罪人の魂を飲みこむ竜の姿になっている例が多い。 なお17世紀に火器を装備した軍隊が組織されたが,火を吐く竜との連想から〈竜騎兵dragoon〉と呼ばれた。彼らが使用した大口径の短銃もドラゴン(竜騎銃)の名をもつ。…

※「竜騎兵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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