端敵(読み)ハガタキ

デジタル大辞泉 「端敵」の意味・読み・例文・類語

は‐がたき【端敵】

歌舞伎役柄の一。立敵たてがたきに対して、安っぽい端役の敵役

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精選版 日本国語大辞典 「端敵」の意味・読み・例文・類語

は‐がたき【端敵】

〘名〙 歌舞伎の役柄の一つ立敵(たてがたき)に対して、軽い端役の敵役をいう。「忠臣蔵」の伴内など。
※漫談集(1929)見習諸勇列伝の巻〈徳川夢声〉「三枚目女形と来ちゃ、尚更打ち壊しだしね、自然捕手か端敵(ハガタキ)か」

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世界大百科事典(旧版)内の端敵の言及

【敵役】より

…〈色悪(いろあく)〉は美男の悪人で二枚目のあでやかさに悪の凄みを加えた役どころで,《累(かさね)》の与右衛門,《東海道四谷怪談》の伊右衛門など。〈端敵(はがたき)〉または〈平敵(ひらがたき)〉は安手な悪人で,実悪と対照的に〈赤っ面(あかつつら)〉にすることが多い。《仮名手本忠臣蔵》の薬師寺や《菅原伝授手習鑑》の〈寺子屋〉の玄蕃など。…

※「端敵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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