競望(読み)ケイボウ

デジタル大辞泉 「競望」の意味・読み・例文・類語

けい‐ぼう〔‐バウ〕【競望】

我がちに争い望むこと。
一条摂政と朝成卿とともに参議を―の時」〈古事談・二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「競望」の意味・読み・例文・類語

けい‐ぼう‥バウ【競望】

  1. 〘 名詞 〙 われがちに争い望むこと。強く希望すること。きょうぼう。
    1. [初出の実例]「宮司、人懐競望、各称譜第」(出典:日本後紀‐延暦二三年(804)六月丙辰)
    2. 「中にも義盛には日本国の侍の別当を給り候へ。〈略〉他人の競望(ケイバウ)あるべからずとぞ申ける」(出典:源平盛衰記(14C前)二二)

競望の補助注記

中国の典籍に見えず、あるいは和製漢語か。ある地位への就任をめぐって複数の人間が競い、ときには肉親間柄で流血事件にまで発展することをもいった。

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