競進社蚕業伝習所跡(読み)きようしんしやさんぎようでんしゆうじよあと

日本歴史地名大系 「競進社蚕業伝習所跡」の解説

競進社蚕業伝習所跡
きようしんしやさんぎようでんしゆうじよあと

[現在地名]児玉町児玉

明治一七年(一八八四)に開設された養蚕普及のための伝習所。現在の児玉町中央公民館と児童公園は、移転した県立児玉農工高等学校の跡地で、同校は伝習所の後身。公園の入口には、児玉町と同校による平成元年(一九八九)の「産業教育発祥之地」の建碑がある。伝習所開設者の木村九蔵は、弘化二年(一八四五)上野国緑野みどの高山たかやま(現群馬県藤岡市)に生れ、元治元年(一八六四)児玉郡新宿しんしゆく(現神川町)の木村家の養子となった。早くから養蚕の研究に没頭し、明治五年温暖飼育法を開発してこれを世に問うた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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