日本歴史地名大系 「竹之山村」の解説 竹之山村たけのやまむら 鹿児島県:日置郡伊集院町竹之山村[現在地名]伊集院町竹之山土橋(つちばし)村の南東、長松(ちようまつ)川源流域の丘陵地帯に立地する。竹山・竹ノ山とも記す。南境の石谷(いしだに)村(現松元町)境を出水(いずみ)筋が東西に通る。上方限(かみほうぎり)・下方限集落がある。応永一八―一九年(一四一一―一二)頃、島津久豊と対立していた伊集院頼久は一〇月竹山(たけのやま)まで進攻していた(一〇月一一日「島津久豊書状」樺山文書)。同二〇年五月には頼久は清水(しみず)城(現鹿児島市)を攻略したが、同年一二月に久豊軍に敗れ鹿児島を追われた。同二一年一月二日、頼久は小山田(こやまだ)城(現同上)を攻めたが、同城の小山田範清らに竹之山および石谷辺りまで追走されている(同年一月四日「小山田範清挙状」町田氏正統系譜など)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報