権現堂(読み)ごんげんどう

日本歴史地名大系 「権現堂」の解説

権現堂
ごんげんどう

[現在地名]石垣市石垣

桃林とうりん寺の東隣にあり、万暦四二年(一六一四)同寺とともに建立された(→桃林寺正保国絵図にも「権現」が描かれている。権現宮・権現神社ともいい、熊野三所権現を祀る。グンギンドーとよばれる。「琉球国由来記」には八重山三所権現とあり、波上なみのうえ(現那覇市)の末社とされている。国王護持・島中安寧の祈祷所として美崎みしやぎい御嶽とともに重視され(富川親方八重山島所遣座例帳)公用船の沖縄への往来には「六嶽タカベ」といって、権現堂と石垣島内六御嶽へ蔵元から供物を供え上国役人らが参拝する習わしがあった(与世山親方八重山島規模帳)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の権現堂の言及

【浪江[町]】より

…町域の約半分を山林が占め,耕地は東流する請戸(うけど)川の支流,室原川と高瀬川の下流部に広がる。中心集落の権現堂には,江戸時代,浜街道の宿駅の浪江駅があり,相馬藩の陣屋がおかれていた幾世橋(きよはし)には藩主の隠居屋敷があった。稲作,養蚕を中心とするが,トマト,キュウリなどの施設園芸も伸びている。…

※「権現堂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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