竹山城跡(読み)たけやまじようあと

日本歴史地名大系 「竹山城跡」の解説

竹山城跡
たけやまじようあと

[現在地名]大原町下町

吉野よしの川右岸にある中世の山城。同川流域に広がる平地を見渡す標高四三〇メートルの地で、北には谷を隔てて星祭ほしまつり山がある。この谷は比較的浅く当城の弱点といえる。南東の斜面は竹林に覆われ、竹山城の名にふさわしい。城郭は東西に長い尾根を利用し、東部の本丸は東西一一メートル・南北三三メートル。馬場を挟んで西に西の丸があり、それより約三〇〇メートル西に独立の郭がみられる。城跡は現在城山公園として利用される。康安元年(一三六一)七月山名氏が美作に侵攻した頃、「竹山・千草ちくさ・吉野・石堂いしたうガ峯」の四ヵ所には城が築かれ、赤松氏側が一〇〇騎ずつ軍兵を配していた(「太平記」巻三六)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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