竹倉村(読み)たけくらむら

日本歴史地名大系 「竹倉村」の解説

竹倉村
たけくらむら

[現在地名]三島市竹倉・柳郷地やなぎごうち

谷田やた村の西部に包み込まれる形で位置する。箱根はこね山西麓の山裾から湧き出す豊富な水量があり、山麓水田が開かれ、西麓台地を開いて畑作を行っている。嘉暦二年(一三二七)五月一八日の聖禅譲状写(「諸家文書纂」所収万沢家文書)に「やたのかうのうちたきくら」とみえ、聖禅が矢田やた郷内にある「たきくら」の一町三反半の田などを某氏に譲り、死後は聖禅の孫南部行宗に譲るよう定めている。一之滝・二之滝・滝ノ上などの小字名が残る。初め谷田村に含まれたが、江戸時代に独立したという(増訂豆州志稿)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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