日本歴史地名大系 「竹屋神社」の解説 竹屋神社たかやじんじや 鹿児島県:加世田市宮原村竹屋神社[現在地名]加世田市宮原宮原(みやはら)の標高三〇メートルの高台に鎮座する。祭神は彦火火出見尊・火闌降命・火明命の三兄弟神。旧県社。かつては鷹屋(たかや)三社大明神・鷹屋大明神社などと称された(加世田名勝志・「三国名勝図会」など)。一説に内山田(うちやまだ)村の竹屋郷にあったものを当地に遷宮したと伝えられ、江戸時代は加世田郷の総鎮守とされた(三国名勝図会)。竹屋神社由緒記(加世田市史)によると、宮原村は瓊瓊杵尊が高千穂(たかちほ)から吾田の長屋(あたのながや)の笠狭(かささ)に移ったときの皇居の地とみられ、尊の子の三兄弟神の誕生地に社地を定めたという。宮原村遷宮後の慶長一五年(一六一〇)の再興棟札があったといわれ、棟札文中に応保元年(一一六一)造立の記事があったという。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by