竹島村(読み)たけしまむら

日本歴史地名大系 「竹島村」の解説

竹島村
たけしまむら

[現在地名]中村市竹島

井沢いさわ村の東南四万十しまんと川左岸にあり、「土佐州郡志」は「中村ノ南、大川ノ側、東北五十町許西南十町許、戸凡八十許」と記す。村内を竹島川が西南流して四万十川に注ぐが、この川を挟んで二基の古墳がある。一基は小字土居の白皇どいのはくおう山あるいは国蔵こくぞう山とよばれる丘の上の白皇山古墳、他は川を挟んで東南約一キロの小字福重ふくじゆうの丘陵先端部にあった福重古墳で、いずれも破壊されて現存しない。

地名は建武二年(一三三五)四月七日付権少僧都心慶下知状(「蠧簡集」所収金剛福寺文書)に「竹島一所」とみえ当地金剛福こんごうふく(現土佐清水市)領があった。下って天正一六年(一五八八)六月二七日付長宗我部元親所領宛行状(蠧簡集拾遺)には村名がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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