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笠麻呂 かさの まろ

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

笠麻呂 かさの-まろ

?-? 飛鳥(あすか)-奈良時代の官吏,僧。
美濃守(みののかみ)となり,和銅6年(713)吉蘇(木曾)路を開通させる。尾張(おわりの)守などをへて右大弁にすすむ。養老5年元明上皇の病気に際し出家。7年筑紫(つくし)の観世音寺建立のため大宰府(だざいふ)に赴任。大宰帥(そち)大伴旅人とまじわり,「万葉集」に贈答歌をのこしている。法名は満誓(まんぜい)。

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朝日日本歴史人物事典の解説

笠麻呂

生年:生没年不詳
奈良時代の官人で僧侶,万葉歌人。官人としても有能であったらしく,慶雲3(706)年から養老3(719)年まで美濃守として活躍した。和銅2(709)年その成績を政府からほめられ,田7町,穀200斛,衣1襲を支給された。さらに同7年,吉蘇(木曾)道を開通させた功績によって,封戸70戸,田6町を支給された。霊亀3(717)年には按察使に任命され,尾張,参河(愛知県),信濃(長野県)を管理した。養老4年右大弁に任命され中央官界へもどった。翌年に元明太上天皇の病気を理由に出家入道を許され満誓と号する。養老9年大宰府に赴任し大伴旅人らと共に筑紫歌壇を構成し,「世間を何に譬へむ朝びらき漕ぎ去にし船の跡なきがごと」など7首の歌を『万葉集』に残している。

(鬼頭清明)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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世界大百科事典内の笠麻呂の言及

【沙弥満誓】より

…万葉歌人。生没年不詳。俗名笠朝臣麻呂。和銅年間美濃守として政績を賞せられ,また木曾道を開き,養老年間按察使(あぜち)として尾張・三河・信濃3国を管し,右大弁を経,元明上皇病臥に際して出家,723年(養老7)造筑紫観世音寺別当として西下,大宰帥大伴旅人らと交わり,人間味豊かな短歌7首を《万葉集》にとどめた。寺婢に子を生ませていたことが死後露顕。〈世の中を何に譬へむ朝開き漕ぎ去(い)にし船の跡無きごとし〉(巻三)。…

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