第一性質(読み)ダイイチセイシツ

大辞林 第三版の解説

だいいちせいしつ【第一性質】

〘哲〙 ロックの認識論で説かれる、物そのものが恒常的に有する客観的性質。密度・延長・運動・数など。これに対し色・音・味などは主観的な感覚を引き起こす第二性質であるとする。

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精選版 日本国語大辞典の解説

だいいち‐せいしつ【第一性質】

〘名〙 (primary qualities の訳語) ジョン=ロックの認識論で、われわれが持っている観念のとおりに、物体そのものに恒常的に内在する客観的性質。たとえば、固体性・延長・形・運動・静止・数。第二性質に対していう。

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世界大百科事典内の第一性質の言及

【もの(物)】より

…このヒュポケイメノンが,ラテン語でも〈下に置かれたもの〉という言葉のつくりをそのまま写してsubstantiaないしsubjectumと,シュンベベコスがaccidensと訳され,物をもろもろの特性の基体・実体とみるこの考え方も,中世のスコラ哲学やさらには近代哲学にも継承される。(4)近代のロックなどにもこの種の考え方は残っており,彼は実体そのものに対しては不可知論的立場をとるが,それでも実体としての物体そのもののうちに実在する第一性質primary qualities(延長,形態,運動など)と,物体によってわれわれの心のうちに生ぜしめられる第二性質secondary qualities(色,音,味,香など)を区別したのに対し,経験論の立場を徹底するD.ヒュームは,経験に与えられることのない実体の想定を否認し,したがって実体を想定してのみ意味をもつ第一性質,第二性質の区別をも否定した。彼にとって〈物〉とは特定の感覚的所与の集合ないし関数関係を名指す名辞にすぎないことになる。…

※「第一性質」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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