第3次国共合作(読み)だいさんじこっきょうがっさく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「第3次国共合作」の意味・わかりやすい解説

第3次国共合作
だいさんじこっきょうがっさく

1981年9月,葉剣英全人代常務委員長 (当時) が提案したもの,中国国民党共産党対立をやめ,互いに協力するという国共合作の第3次案。これは統一後の台湾資本主義などの現行制度をそのまま存続させるという「一国二制度」の考え方であった。それに対し台湾側は,2つの対等の政権が存在するという「一国二政府」の立場をとっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の第3次国共合作の言及

【国共合作】より

…これに対し中国共産党は連合もし,また実力で対処しつつ,蔣介石の抗日放棄,反共優先の利敵行為を大衆的に暴露し,国民党支配地域において内戦再開反対の世論を盛りあげ,抗日民族統一戦線=国共合作の方針を日本軍の降服にいたるまで維持することができた。 なお81年,中国共産党は台湾に逃れた国民党政権に対し,民族の平和的統一のため第3次国共合作を呼びかけたが,その成否はまだ予測を許さない。【小野 信爾】。…

※「第3次国共合作」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android