笶原保(読み)やはらほ

日本歴史地名大系 「笶原保」の解説

笶原保
やはらほ

三原川と成相なりあい川に挟まれた三原平野、現三原町の八木笶原やぎやはらを冠する一帯に比定される。承久三年(一二二一)七月二〇日の関東下知状(皆川文書)に笶原保とみえ、承久の乱後長沼宗政が淡路守護に任命されるとともに当保の地頭に任命されている。貞応二年(一二二三)の淡路国大田文によれば、国領の当保は田六〇町一反二五〇歩(除田二七町一反三五〇歩・残田三三町九反二六〇歩で、このうちに在庁別名を加える)・畠二九町七反七〇歩(除畠八町七反一三〇歩・残畠二〇町九反三〇〇歩)八木やぎ村・塩浜村八太はだ村と笶原宮・開導寺・成相なりあい寺・二宮社・同神宮寺・尾宮各一所が含まれていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 はだ 八木

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android