筆取り(読み)ふでとり

精選版 日本国語大辞典 「筆取り」の意味・読み・例文・類語

ふで‐とり【筆取・筆執】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 筆をとって物を書くこと。また、文筆にかかわることを主な業務とする役。書き役。書記。右筆(ゆうひつ)
    1. [初出の実例]「弓取ふでとり小弓の矢取とか」(出典:梁塵秘抄(1179頃)二)
    2. 「備中殿家老河野嘉右衛門、筆取にて、人々云分を書付る」(出典:四座役者目録(1646‐53)下)
  3. 荘園の現地での書記役。
    1. [初出の実例]「則点定之地検に出時者、筆取学乗房、役人三人」(出典:鵤荘引付‐永正一四年(1517)一〇月七日)
  4. 江戸時代、天童・山形・新庄藩などにおける村役人の一つ。名主庄屋)をたすけ村政をつかさどったもの。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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