最新 地学事典 「筆石相」の解説
ふでいしそう
筆石相
graptolite facies
他の化石をほとんど含まず,筆石類を多産する黒色泥岩または頁岩で,筆石頁岩相ともいう。嫌気性の環境に堆積し,炭素・硫化鉄に富む。生物の生息に適さず,筆石は外洋から漂い集まって死後集積したものらしい。潟・湾のように閉ざされた場所だけでなく,バリアーなどの存在により海底水の循環が妨げられる近海にも堆積した。オルドビス~シルル紀に,ヨーロッパ・北米など各地で,含有化石と岩相による筆石相と貝殻相の対立がみられた。
執筆者:中村 耕二
参照項目:貝殻相
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

