筋無力症症候群

六訂版 家庭医学大全科 「筋無力症症候群」の解説

筋無力症症候群(イートン・ランバート症候群)
(脳・神経・筋の病気)

 筋無力症症候群は、神経末端に存在するアセチルコリンを放出する部分に対する抗体が作られて、十分なアセチルコリン量が神経末端から放出できなくなることが原因で発症します。がんに伴って起こり、多くは肺がんです。

 症状は、運動時の疲れやすさ(()疲労性)です。重症筋無力症に比べて眼筋が侵されることは少ないので、物が二重に見えるといった症状はないといわれています。

 筋電図検査で末梢運動神経連続刺激を行うと、低頻度刺激では漸減(ぜんげん)現象が、高頻度刺激では著しい漸増(ぜんぞう)現象がみられるのが特徴です。

 治療は、肺がんなどの原因疾患の治療が第一です。また、薬物療法として4アミノピリジンや免疫抑制薬が有効といわれています。

出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報

家庭医学館 「筋無力症症候群」の解説

きんむりょくしょうしょうこうぐんいーとんらんばーとしょうこうぐん【筋無力症症候群(イートン・ランバート症候群) Myasthenic Syndrome】

[どんな病気か]
 神経末端にあるアセチルコリンを放出する部位に対する抗体(こうたい)ができ、十分な量のアセチルコリンを放出できなくなるためにおこる病気です。多くは、肺がんやほかのがんにともなっておこります。
[症状]
 疲れやすく、筋肉に力が入らなくなりますが、同じ動作を続けていくうちに、しだいに力が出てくるのが特徴です。
[検査と診断]
 末梢神経(まっしょうしんけい)を連続刺激する筋電図検査で、低頻度刺激では漸減現象が、高頻度刺激では漸増現象がみられるのが特徴です。
[治療]
 がんなどの元にある病気の治療が第一です。
 薬物療法では、4アミノピリジンや免疫抑制薬(めんえきよくせいやく)も有効といわれています。

出典 小学館家庭医学館について 情報

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