箕島神社(読み)みのしまじんじや

日本歴史地名大系 「箕島神社」の解説

箕島神社
みのしまじんじや

[現在地名]有田市箕島

箕島の東端、有田川河岸に南面し、からすもりと称する社叢の中にある。水主みぬし大神・八幡大神・素盞嗚すさのお尊・経津主ふつぬし神・武甕槌たけみかづち神を祭神とする。旧村社。江戸時代までは水主明神・牛頭天王(祇園社)などとよばれ、「有田郡誌」に「初め水主神社と称し、中頃牛頭天王社と改め、後祇園社といふ、明治三年また川端神社と改称し、同年代末さらに箕島神社と改む」とある。海で仕事をする人々の信仰が厚かった。「続風土記」は祇園社とし、「旧は纔の小社なりしが、天文四年宮崎城主藤原定同雲秀改めて造営す」と記す。当社の記録の「棟札天文四年乙未十二月十一日大檀那藤原、同雲秀」によったのであろう。箕島村ももとは(現有田市)たて神社を産土神としたが、諸村と争論があったため分れ、当社を産土神にしたようである(続風土記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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