(読み)カン

デジタル大辞泉 「箝」の意味・読み・例文・類語

かん【箝】[漢字項目]

[音]カン(慣) ケン(漢) [訓]はさむ くびかせ
挟んで動きを封じる。「箝口令かんこうれい

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「箝」の読み・字形・画数・意味


14画

[字音] カン
[字訓] はさむ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は拑(かん)。拑の初文は甘。閉塞箱式の錠の形。首枷(くびかせ)の形もこれに近い。箝は箝馬のように獣に施すものであるが、人の発言を封ずるときにも用いる。〔逸周書、良夫解〕に「賢智は口を箝し、小人は舌を鼓す」とみえる。

[訓義]
1. はさむ、はさみとめる。
2. くびかせ。

[古辞書の訓]
〔字鏡集〕箝 ツカム・ハサム

[語系]
甘に箝・拑・鉗のような箝入の系統と、柑・のような甘蜜の系統とがあり、甘蜜の意はから出ている。語彙は鉗字条参照。

[熟語]
箝求箝結箝語箝口箝鎖箝制箝束・箝馬箝黙箝絡箝勒
[下接語]
銜箝・鉤箝・囚箝・閉箝

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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