篠尾城跡
ささおじようあと
[現在地名]廿日市町天神
廿日市の市街地中央の北部を占める小丘、篠尾にあった中世の城跡。天神山ともいい、桜尾などとともに七尾と総称された。一説に嶽尾と同じとするが、すぐそばの尾根続きに竹尾山とよぶ別の小丘があり、嶽尾はこの丘をさすか。「房顕覚書」によれば、大永三年(一五二三)友田(藤原)興藤が桜尾城へ入城したのに対し、翌年大内義興父子は大軍を催して攻撃、「陶尾張守大軽陣岩戸山、吉見、其外杉、内藤陣天神山篠尾ヲ被
陣取
ル」とあって、桜尾城包囲陣の一となった。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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