吉見(読み)ヨシミ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「吉見」の意味・わかりやすい解説

吉見(町)
よしみ

埼玉県中部、比企郡(ひきぐん)にある町。1972年(昭和47)町制施行。比企丘陵の東端吉見丘陵から荒川低地に位置し、北から東にかけて荒川、南に市野(いちの)川が流れる穀倉地帯イチゴのハウス栽培が盛んだが、近年、各種工場が進出し、1989年(平成1)には長谷工業団地も完成して、農工併存の町へと変わってきている。吉見丘陵は県立比企丘陵自然公園に含まれ、国指定史跡吉見百穴(6世紀末~7世紀の横穴墓群)や松山城跡、国指定天然記念物の吉見百穴ヒカリゴケ発生地、吉見観音(かんのん)として知られる安楽寺など史跡や文化財が多い。面積38.64平方キロメートル、人口1万8192(2020)。

[中山正民]

『『吉見町史』全2巻(1978~1979・吉見町)』


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改訂新版 世界大百科事典 「吉見」の意味・わかりやすい解説

吉見[町] (よしみ)

埼玉県中央部,比企郡の町。1972年町制。人口2万1079(2010)。荒川とその支流市ノ川に挟まれ,町域の東部は低地,西部は丘陵である。平野部では米作のほかとくにイチゴのハウス栽培が盛んで,〈埼玉ダナー〉の産地として知られる。食品,金属精密機械などの工場も立地する。丘陵地では住宅地開発も行われている。吉見丘陵には吉見百穴(史)や戦国時代の松山城跡,吉見観音の名で知られる坂東三十三所11番札所の安楽寺がある。西部の丘陵は県立比企丘陵自然公園に属する。
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百科事典マイペディア 「吉見」の意味・わかりやすい解説

吉見[町]【よしみ】

埼玉県中部,比企(ひき)郡の町。東松山市東隣を占める。米作とイチゴ栽培が主。吉見の百穴(史跡),ヒカリゴケ発生地(天然記念物),松山城跡などがある。38.64km2。2万1079人(2010)。

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