篠津屯田兵村(読み)しのつとんでんへいそん

日本歴史地名大系 「篠津屯田兵村」の解説

篠津屯田兵村
しのつとんでんへいそん

石狩郡篠津村設置のもととなった屯田兵村。明治一四年(一八八一)石狩川右岸、現篠津の南部、篠津太しのつぶとに青森・山形・岩手の各県から士族・平民混成の一九戸が、養蚕特志屯田の第一大隊付属分隊として入地したのに始まる。兵村配備に先立つ明治八年、開拓使が篠津川筋の豊富な野桑林に着目、勧業課が養蚕施設(六棟・二四〇坪)を建て養蚕を試み、さらに屯田兵授産のため養蚕室(三階建・一〇〇坪・二棟)を建て、琴似ことに(現札幌市西区)山鼻やまはな(現同市南区)の両屯田兵に授産指導した。同一三年当地に屯田兵配備を計画、ロシア式コサック兵屋二〇戸を篠津太に建設した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android