日本歴史地名大系 「江別市」の解説 江別市えべつし 北海道:石狩支庁江別市面積:一八七・五七平方キロ昭和二九年(一九五四)七月札幌郡江別町が市制を施行して成立。石狩支庁の東端部に位置し、西は札幌市東区・白石区・厚別区、東は岩見沢市と空知支庁空知郡栗沢(くりさわ)町、南東は同郡南幌(なんぽろ)町、北は石狩郡当別(とうべつ)町・新篠津(しんしのつ)村、南は北広島市と接する。市域をほぼ横断貫流する石狩川は北東端より流入、低湿地間を西に湾曲して下流部となり、幌向(ほろむい)川を合せた夕張川・千歳川(旧江別川)を合流。川幅を広げて北西へと流れを変え、新旧の豊平川や、篠津(しのつ)原野幹線水路を合せた篠津川がその下流と河口になった石狩川古川を経て、石狩湾へと流れる。札幌市と接する南西部から北へ延びる野幌(のつぽろ)丘陵には、道立野幌森林公園(二〇・四平方キロ)と市街地主要部が形成され、石狩川河畔まで達する。これを囲む広大な平地は石狩川本流・支流の後背低地帯で、永年にわたる捷水路や付替新水路など河川治水事業と、大規模土地改良事業によって穀倉地帯と化している。JR函館本線が南西から野幌丘陵を斜めに越えながら北東に貫通、大麻(おおあさ)・野幌・高砂(たかさご)・江別・豊幌(とよほろ)の各駅がある。道央縦貫自動車道路は北西から函館本線と地下交差したのち南側を併走、江別東・江別西両インターチェンジが設置されている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「江別市」の意味・わかりやすい解説 江別〔市〕えべつ 北海道中西部,石狩平野の中央にある市。 1954年市制。地名はアイヌ語のユベオツ (チョウザメのいる川の意) に由来。 1878年岩手県の屯田兵 10戸が入植,のちに東北,中国,九州の諸県から入植し,野幌台地に畑作を中心とした開拓が行われた。 1908年に操業を開始した製紙工場のほか,北海道電力江別発電所 (91閉鎖) ,亜鉛鉄板,建材,煉瓦などの工場が立地。西部の大麻,野幌は住宅・文教地区で,北海道立図書館,酪農学園大学,野幌森林公園がある。札幌市厚別区,北広島市にまたがる森林公園は札幌市近郊の行楽地でもあり,道立自然公園に指定されている。江別古墳群は史跡,野幌原始林は特別天然記念物。道央自動車道,国道 12号線,275号線,337号線,JR函館本線が通じる。面積 187.38km2。人口 12万1056(2020)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by