篦被(読み)ノカズキ

デジタル大辞泉 「篦被」の意味・読み・例文・類語

の‐かずき〔‐かづき〕【×被】

矢のやじりとの接する部分
「押し付けにちゃうど当たって、―砕けてをどり返れり」〈古活字本平治・中〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「篦被」の意味・読み・例文・類語

の‐かずき‥かづき【篦被】

  1. 〘 名詞 〙(やじり)中子(なかご)螻蛄首(けらくび)の間、篦口(のぐち)の当たる部分の称。篦代の被(かずき)
    1. [初出の実例]「二の矢を射たりければ、おしつけにちゃうど当って、のかつき砕(くだ)けてをどりかへれり」(出典平治物語(1220頃か)中)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android