篦被(読み)ノカズキ

デジタル大辞泉 「篦被」の意味・読み・例文・類語

の‐かずき〔‐かづき〕【×被】

矢のやじりとの接する部分
「押し付けにちゃうど当たって、―砕けてをどり返れり」〈古活字本平治・中〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「篦被」の意味・読み・例文・類語

の‐かずき‥かづき【篦被】

  1. 〘 名詞 〙(やじり)中子(なかご)螻蛄首(けらくび)の間、篦口(のぐち)の当たる部分の称。篦代の被(かずき)
    1. [初出の実例]「二の矢を射たりければ、おしつけにちゃうど当って、のかつき砕(くだ)けてをどりかへれり」(出典平治物語(1220頃か)中)

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