篩骨(読み)シコツ

デジタル大辞泉 「篩骨」の意味・読み・例文・類語

し‐こつ【×篩骨】

頭蓋骨とうがいこつで、眼窩がんか鼻腔一部をつくる骨。多数の小腔がある。

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精選版 日本国語大辞典 「篩骨」の意味・読み・例文・類語

し‐こつ【篩骨】

〘名〙 頭蓋骨底部を構成する骨の一つ
※重訂解体新書(1798)一「篩骨 按其中央起骨為鶏冠状。左右各穿六孔。合十二孔。此第一対齅神経之支別。入鼻底者貫焉。得其篩之名者。為之故也」

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「篩骨」の意味・わかりやすい解説

篩骨
しこつ
ethmoid bone

鼻腔の天井にある骨。最上部は前頭蓋窩からみることのできる篩板で,多数の小孔を貫いて嗅神経が鼻腔に入っている。内部篩骨洞という副鼻腔の一つをもっている。

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世界大百科事典(旧版)内の篩骨の言及

【頭骨】より

…軟骨頭蓋に由来する一次骨は脳腔の側面,底部および後部の付近に局在し,四つの領域に区分することができる。すなわち,眼窩(がんか)側頭部には4種6個の骨(哺乳類では合一して蝶形骨と篩骨(しこつ)の一部になる),耳の迷路部には5種,両側で10個の骨(哺乳類では岩骨になり,ヒトではこれが皮骨の鱗状骨と合して側頭骨になる),篩骨部には2種3個の骨(哺乳類では篩骨の大半になる),後頭部では脊髄の出口(大後頭孔)を取り囲む3種4個の骨(哺乳類では後頭骨になる)のほか,耳小骨が1種2個(哺乳類では3種6個),以上合計15種25個(哺乳類では7種11個)の軟骨性骨が分化する。軟骨魚類では脳は軟骨頭蓋で完全に覆われているのに対し,硬骨魚類以上では脳の天井,つまり頭頂部は前頭骨,頭頂骨,後頭頂骨など(哺乳類では3種5~6個)の皮骨に覆われる。…

※「篩骨」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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