精選版 日本国語大辞典 「篭」の意味・読み・例文・類語
ろうラウ【牢・籠ロウ】
- 〘 名詞 〙
- ① 罪人などをとじこめておく所。ひとや。獄舎。牢獄。牢屋。
- [初出の実例]「ろうのをさ」(出典:能因本枕(10C終)一五七)
- [その他の文献]〔釈名‐釈宮室〕
- ② 牛や馬を入れておく所。また、けものを入れるおり。〔書言字考節用集(1717)〕 〔詩経‐大雅・公劉〕
- ③ いけにえにする獣の肉。また、食物。
- [初出の実例]「同レ牢、同レ尊、合レ、合レ体」(出典:三教指帰(797頃)上)
- [その他の文献]〔国語‐斉語〕
- ④ ( 形動タリ ) かたく、くずれにくいこと。確固としていて動かしがたいこと。また、そのさま。堅牢。牢乎。
- [初出の実例]「此頑固は本人にとって牢として抜くべからざる病気に相違ない」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉七)
- [その他の文献]〔史記‐外戚世家〕