日本歴史地名大系 「簗川」の解説 簗川やながわ 岩手県:盛岡市簗川盛岡市の東端、下閉伊(しもへい)郡岩泉(いわいずみ)町との境に位置する北上高地の区界(くざかい)峠(標高七五一メートル)西斜面を水源とし、西流して川目(かわめ)字落合(おちあい)で根田茂(ねだも)川を合流、さらに西流して国道四号の北上川に架かる南(みなみ)大橋際で同川に合流する河川。延長一五・五キロ。前九年の役の際に安倍氏と源頼義の軍が当川を挟んで合戦を行い、たくさんの矢が川を流れて矢流川と称されたのが簗川の由来と伝える(中野村誌)。慶長(一五九六―一六一五)以前のものとされる盛岡旧図(盛岡砂子)には簗川と記され、正保二年(一六四五)六月には当川に川猟禁制札が立てられている(雑書)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by