簧鼓(読み)こうこ

精選版 日本国語大辞典 「簧鼓」の意味・読み・例文・類語

こう‐こ クヮウ‥【簧鼓】

〘名〙 (「簧」は笛の舌の意) 笛の舌を打ち響かすこと。転じて、妄言して人々を惑わすこと。根拠のないことを告げて人々を扇動すること。
※翰林葫蘆集(1518頃)一・伯升住臨川「簧鼓百姓、蟻聚烏合、排毀諸宗」
佳人之奇遇(1885‐97)〈東海散士一六人民を簧鼓するを抑制して敵情を和らげ」 〔荘子‐駢拇〕

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普及版 字通 「簧鼓」の読み・字形・画数・意味

【簧鼓】こう(くわう)こ

笛の舌を鼓動させるように、たくみに人をあざむく。〔荘子、拇〕仁に枝なるは、(ぬ)き性を搴(と)りて、以て名聲を收め、天下をして簧鼓して以て不の法を奉ぜしむ。

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