籌算(読み)チュウサン

デジタル大辞泉 「籌算」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐さん〔チウ‐〕【×籌算】

ちゅうを用いて計算すること。また、その計算法。
はかりごと。籌策

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精選版 日本国語大辞典 「籌算」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐さんチウ‥【籌算】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 数をかぞえること。計算すること。籌を用いて計算すること。また、その計算法。かずとり。〔算学必究(1841)(古事類苑・文学四〇)〕 〔急就篇
  3. ちゅうさく(籌策)
    1. [初出の実例]「加勢の兵、五百人入城せしを、逆徒ども知らずして、籌算齟齬せし故なり」(出典:天馬異聞(1637‐38))

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普及版 字通 「籌算」の読み・字形・画数・意味

【籌算】ちゆう(ちう)さん

計算。〔漢書、貨殖伝〕蜀の卓氏の先は趙人なり。鐵冶を用て富む。~鐵山に(つ)きて鼓鑄(こちう)し、籌算を(めぐ)らせて、(てん)・蜀の民に賈(う)り、富は百人に至る。田池射獵の樂しみ、人君に擬す。

字通「籌」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の籌算の言及

【中国数学】より

…インドに起こりイスラム諸国に伝わった一種の機械的乗法が〈写算〉(矣数)または〈舗地錦〉(程大位)の名で紹介されている。この方法はまたヨーロッパに伝わり,15~16世紀のころに流行したが,明・清の間にはヨーロッパを通じて再輸入され,この場合には〈籌算(ちゆうさん)〉の名で知られた。 程大位の《算法統宗》全17巻は庶民数学を代表する著述で,ことにその第2巻には〈そろばん〉の計算法を詳説している。…

※「籌算」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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