籌策(読み)チュウサク

デジタル大辞泉 「籌策」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐さく〔チウ‐〕【×籌策】

はかりごと。計略策略籌算
「されば―を帷帳ゐちゃうの内に廻らし」〈曽我・二〉
仲裁仲介
「糟谷こそ二条殿の女房たちを恋ひ申し、将軍の御―にてありけるが」〈伽・三人法師

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精選版 日本国語大辞典 「籌策」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐さくチウ‥【籌策】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「籌」ははかるの意 )
  2. はかりごと。計略。策略。籌算。
    1. [初出の実例]「此間清盛朝臣、義朝、依召参朝餉、執奏合戦籌策」(出典兵範記‐保元元年(1156)七月一〇日)
    2. 「出仕事繁して、籌策(チウサク)に隙無りければ」(出典:太平記(14C後)一)
    3. [その他の文献]〔史記‐高祖本紀〕
  3. 両者をとりもつために、仲に立つこと。仲裁。仲介。
    1. [初出の実例]「田村之中間沙汰住持一代に料所方之給人違乱煩を申也、能仲人して籌策すれば〈略〉無子細閣也」(出典:徳禅寺文書‐至徳元年(1384)五月・徳禅寺法度)
    2. 「糟谷こそ二条殿の女房たちを恋申し、将軍の御ちうさくにて有りけるが」(出典:御伽草子・三人法師(室町末))

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普及版 字通 「籌策」の読み・字形・画数・意味

【籌策】ちゆう(ちう)さく

はかりごと。たくらみ。〔老子、二十七〕善行には轍迹无(な)く、善言には(かたく)(責め怒る語)无く、善計には籌策を用ひず。

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