逆徒(読み)ギャクト

デジタル大辞泉 「逆徒」の意味・読み・例文・類語

ぎゃく‐と【逆徒】

主君に背いて謀反を起こした者たち。反徒。逆党。げきと。

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精選版 日本国語大辞典 「逆徒」の意味・読み・例文・類語

ぎゃく‐と【逆徒】

  1. 〘 名詞 〙 主君にそむいて、むほんを起こした人々。反逆者。逆党(ぎゃくとう)。げきと。
    1. [初出の実例]「潜結逆徒、謀傾宗社」(出典続日本紀‐天平宝字元年(757)八月甲午)
    2. 「若逆徒(ギャクト)差ちがふて」(出典:太平記(14C後)七)

げき‐と【逆徒】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「げき」は「逆」の漢音 ) =ぎゃくと(逆徒)
    1. [初出の実例]「逆徒(ゲキト)(さんぬる)五日より、摂津国一の谷に、上には、城を搆へ」(出典:源平盛衰記(14C前)三八)

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普及版 字通 「逆徒」の読み・字形・画数・意味

【逆徒】ぎやくと

人。

字通「逆」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の逆徒の言及

【平出修】より

…生田葵山(きざん)の小説《都会》(1908)の発禁事件や,与謝野鉄幹との縁で担当したと言われる大逆事件の弁護が有名である。ことに大逆事件に際しては,石川啄木に事件の真相を伝えて影響を与え,自らも幸徳秋水らをモデルにした《逆徒》(1913)その他の小説をものして時代に抗した。それらの全業績は戦後に再評価され,《定本平出修集・正続》(1965,69)に収められた。…

※「逆徒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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