籤笠懸(読み)クジカサガケ

デジタル大辞泉 「籤笠懸」の意味・読み・例文・類語

くじ‐かさがけ【××笠懸】

笠懸の一。五対のくじ竹筒に入れ、10人の射手がそのくじを馬上で受け取り、笠懸が終わったのち、対のくじを持っている者と射当てた矢の数を競う。

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関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「籤笠懸」の意味・読み・例文・類語

くじ‐かさがけ【籤笠懸】

  1. 〘 名詞 〙 笠懸の一種。くじ引きをして相手を定め、金銭物品などを賭けて行なうもの。五対のくじを竹筒に入れ、定員を一〇騎とする。射手はくじを馬上で受け取り、笠懸が終わった後、相籤所持の者と射あてた数を比較して勝敗を決める。〔笠掛記(1512)〕

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世界大百科事典(旧版)内の籤笠懸の言及

【笠懸】より

…武芸鍛練のために行われた射芸の一つで,馬上より遠距離の的を射る競技。その由来は笠を懸けて的としたことによる。的は檜を裏板に用い,表に牛革を張り,革と板の間に綿を入れ,中央に墨で適宜の大きさの丸を描いた連銭のそれが使用された。的間(まとあい)は10丈(約30m)。矢は鏃(やじり)を除いて鏑(かぶら)を大きく笠懸用に作った蟇目(ひきめ)が用いられた。的の遠近により遠笠懸,小笠懸の別があった。ほかに神社の祭祀に供される神事笠懸,鬮(くじ)によって敵手を定め勝負を決する鬮笠懸,また百番笠懸,七夕笠懸などの種類があった。…

※「籤笠懸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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