米内沢村(読み)よないざわむら

日本歴史地名大系 「米内沢村」の解説

米内沢村
よないざわむら

[現在地名]森吉町米内沢

北流する阿仁あに川中流域、流路が南に半円を描く所に位置する。天正一九年(一五九一)の出羽国秋田郡知行目録写(秋田家文書)に、「五百六拾八石八斗八升三合 荒屋敷村 米沢村」とみえる。中世後期、阿仁地方を支配した嘉成氏の本拠地で、集落を北に見下ろすくらやま北麓に米内沢城跡が現存する。「秋田風土記」に「天正年中、南部より秋田湊を責んとして先鋒榧森判官と云者、五百の勢を以加成が居城を責む。加成父子(父資清子貞清)三百の勢を率して合戦す。貞清時に三十六歳、強勇を頼んで深入し、陣場台と云処にて討死す」とある。

慶長七年(一六〇二)佐竹氏入部と同時に赤坂下総守朝光が嘉成氏に代わって居城(柞山峯之嵐)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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