米子不動(読み)よなこふどう

日本歴史地名大系 「米子不動」の解説

米子不動
よなこふどう

[現在地名]須坂市米子町

米子村奥山四阿あずまや山カルデラ北西隅に不動滝・権現滝があり、この間に滝山不動堂がある。文政八年(一八二五)村差出明細帳控に「滝山不動尊・同所大日如来・同所千手観世音(当国八番札所)・同所勢至菩薩、右四尊堂壱ケ所、同所四阿山権現里宮壱社」とある。なお下方うらさわ合流点に、熊野三社、権現一社(おくまん、奇妙山平きみようざんだいら登り口)がある。

四阿山信仰の所産で、熊野修験による開発であろう。本尊不動尊は等身大の出水形立像で、鎌倉初期運慶系統の作。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報