米札(読み)ベイサツ

デジタル大辞泉 「米札」の意味・読み・例文・類語

べい‐さつ【米札】

江戸時代藩札の一。米を兌換だかん準備としたもので、米の量とその金銭に換算した額が記してある。米券

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精選版 日本国語大辞典 「米札」の意味・読み・例文・類語

べい‐さつ【米札】

〘名〙
① 江戸時代、諸藩で、札遣(さつつかい)にかえて、米穀兌換(だかん)準備として発行した有価証券。多くは表面に、米五升定価五百文などと、米穀の量と価格が記されている。
※憲法部類‐八・金銀・寛政一〇年(1798)三月一四日・堀田摂津守殿御渡(古事類苑・泉貨七)「米札通用之儀、古来仕来之趣を以、是迄申立有之、其時宜に寄、相済来候分も有之候得共」
米切手(こめきって)のこと。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「米札」の意味・わかりやすい解説

米札
べいさつ

江戸時代の藩札 (はんさつ) の一種。札面に米穀の量とその代価が「米一升銭百文」などと記されていた。幕府は寛政 10 (1798) 年新規発行を禁じた。

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