粉炭(読み)コナズミ

デジタル大辞泉 「粉炭」の意味・読み・例文・類語

こな‐ずみ【粉炭】

木炭が砕けて細かくなったもの。 冬》「―のよく起きてゐる灰の中/立子

ふん‐たん【粉炭】

粉状または細粒状の石炭

こ‐ずみ【粉炭】

砕けて粉末になった炭。こなずみ。

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精選版 日本国語大辞典 「粉炭」の意味・読み・例文・類語

こな‐ずみ【粉炭】

  1. 〘 名詞 〙 砕けて細かく、または粉状になった炭。こずみ。《 季語・冬 》
    1. [初出の実例]「私十年の間粉炭を拾ひ集め、明き俵へむやみに詰め込んで」(出典:塩原多助一代記(1885)〈三遊亭円朝〉一五)

こ‐ずみ【粉炭】

  1. 〘 名詞 〙こなずみ(粉炭)
    1. [初出の実例]「手さぐりに掴んでくべる粉炭哉」(出典:俳諧・七番日記‐文化一〇年(1813)一〇月)

ふん‐たん【粉炭】

  1. 〘 名詞 〙 粉状または細粒状の石炭。普通一センチメートル前後の小塊までをいう。⇔塊炭。〔舶用機械学独案内(1881)〕

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世界大百科事典(旧版)内の粉炭の言及

【石炭】より

…〈組織分析〉は近年,コークス工業で原料の配合について考える場合の重要な手段となっており,今後はさらに石炭の液化やガス化の特性との関連づけで重視されるようになると考えられる。 石炭を燃料として使う場合,塊でストーブやストーカー式ボイラーでたくことは少なくなり,近年は微粉炭燃焼が主流である。また液化などの処理のためにも,微粉砕が必要である。…

【選炭】より

…この選択破砕・分離のためには,ブラッドフォードブレーカーと呼ばれる破砕・ふるい分け装置が用いられる。またその過程で0.5mm以下の微粉炭は分級され,別系統へ送られる。粒度0.5mm以上の石炭は,そのまま,あるいはさらに2~3の粒度群に分けられたのち,選別される。…

※「粉炭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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