日本歴史地名大系 「粟ヶ岳」の解説 粟ヶ岳あわがたけ 新潟県:南蒲原郡下田村北五百川村粟ヶ岳加茂市にまたがる標高一二九二・七メートルの山で守門(すもん)火山群の一つ。北・中・南の三つの峰をもつ山容から三つ峰(みつみね)ともよぶ。西方蒲原の農民は残雪が牛形になると春仕事を始めることから牛形(うしがた)山ともよぶ。南西麓の北五百川(きたいもがわ)から駒出(こまで)川・払(はらい)川沿いの登山道の中腹、標高約六〇〇メートルに粟薬師の石祠がある。北五百川の真言宗智山派薬王(やくおう)寺の奥院で、寛延三年(一七五〇)の村松領各宗由緒帳(北方文化博物館蔵)には「薬師堂四間四面本尊古仏、山林壱割薬師山と申伝候御除地」とある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by