粟粒結核症(読み)ぞくりゅうけっかくしょう(その他表記)miliary tuberculosis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「粟粒結核症」の意味・わかりやすい解説

粟粒結核症
ぞくりゅうけっかくしょう
miliary tuberculosis

結核菌血流により全身に散布され,灰白色の粟粒大の結核結節が,肺のほか,脾臓,肝臓腎臓髄膜などの各臓器に生じる状態。初感染に引続いて起ることが多いが,感染後長期間経ってから起る晩期型のものもある。急死することもあるので,早期の診断が必要であるが,初期には高熱のみでX線写真にまったく写らないことがある。ストレプトマイシンに始る化学療法剤の開発によって,予後は著しくよくなった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む