精神主義(読み)せいしんしゅぎ

精選版 日本国語大辞典 「精神主義」の意味・読み・例文・類語

せいしん‐しゅぎ【精神主義】

〘名〙
物質に対して、人間精神の働きを優先し、または決定的な要因とみなす考え方。精神的なものを根元的な支配原理と認める考え方。精神力の強度の緊張集中によって、物質を支配、克服できるとする。
弔花(1935)〈豊田三郎〉「この位の金高インテリにとって理想的な額なのだらう。その程度なら、ブルジョアに堕せず、精神主義を適度に発揮しつつ物質を弄べる」

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デジタル大辞泉 「精神主義」の意味・読み・例文・類語

せいしん‐しゅぎ【精神主義】

物質的なものよりも精神的なものに優位性を認める立場
精神力を集中的に駆使すれば、物質的諸事象を統御できるとする考え方。精神論

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世界大百科事典(旧版)内の精神主義の言及

【清沢満之】より

…98年許されたが,この運動で教学復興が喚起され,1901年真宗大学(大谷大学の前身)は新学制による求道者養育の学府として東京巣鴨に移り,清沢は初代学監となった。一方,前年から東京本郷森川町に浩々洞を営み,真宗大学卒業生らと翌年1月雑誌《精神界》を発刊し,〈精神主義〉を提唱した。しかし02年学監を辞し,翌年6月絶筆《我信念》を残して病没した。…

※「精神主義」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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