家庭医学館 「精管炎」の解説
せいかんえん【精管炎 Deferentitis】
精管炎は、精管だけがおかされることは非常にまれで、たいていは副睾丸炎(ふくこうがんえん)(「急性副睾丸炎(急性精巣上体炎)」)、前立腺炎(ぜんりつせんえん)(「急性前立腺炎」)、精嚢炎(せいのうえん)(「精嚢炎」)とともにおこります。精管炎をおこすと、睾丸から下腹にのびる精管、精索(せいさく)全体が太くかたく触れるようになります。
急性精管炎では、足のつけ根の鼠径部(そけいぶ)から下腹部に痛みが広がり、虫垂炎(ちゅうすいえん)と区別がつきにくいこともあります。
結核菌(けっかくきん)が感染したものでは、精管が数珠玉(じゅずだま)状にかたくなるのが特徴です。
治療は、副睾丸炎と同じです。