改訂新版 世界大百科事典 「糝(真)薯」の意味・わかりやすい解説 糝(真)薯 (しんじょ) 魚肉のすり身におろしたヤマノイモなどを加えてゆで,蒸し,揚げなどしたもの。生地はかまぼことほぼ同じであるが,《料理通》初編(1822)によると,糝薯はヤマノイモと卵白をすり身にまぜ,かまぼこは卵白だけを加えることになっている。おもに白身の魚が用いられるが,ニワトリ,エビなどのすり身を加えることも行われる。ワサビじょうゆやダイコンおろしで食べ,椀種にもする。生地をだし汁でのばして蒸したものを糝薯蒸しという。執筆者:松本 仲子 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報