卵白(読み)ランパク

デジタル大辞泉 「卵白」の意味・読み・例文・類語

らん‐ぱく【卵白】

卵の卵黄を取り囲むゾル状のたんぱく質。鳥と爬虫はちゅう類にみられる。白身
[類語]鶏卵白身黄身卵黄

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精選版 日本国語大辞典 「卵白」の意味・読み・例文・類語

らん‐ぱく【卵白】

  1. 〘 名詞 〙 卵黄膜外側卵殻膜内側をみたす透明な粘着性ある蛋白質。卵が輸卵管を通過する時分泌される。成分はオバアルブミンを主体とし、コンアルブミンオボグロブリン、オボムユイド、オボミユシンなどからなり、糖蛋白質の形で存在する。
    1. [初出の実例]「此気の地球を環遶するは、猶卵白の卵黄を包裹するが如し」(出典:改正増補物理階梯(1876)〈片山淳吉〉中)

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普及版 字通 「卵白」の読み・字形・画数・意味

【卵白】らんぱく

卵の白身。〔顔氏家訓帰心〕梁の世に、人り、常にの卵白を以て沐に和す。云ふ、髮をして光あらしむと。沐する(ごと)に輒(すなは)ち二三十枚を破る。死するに臨んで、髮中に但だ啾啾(しうしう)數千雛(けいすう)の聲を聞く。

字通「卵」の項目を見る

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「卵白」の意味・わかりやすい解説

卵白
らんぱく

鳥類の卵の、卵黄膜の外側と卵殻膜の内側を満たす透明な液状物質で、卵殻膜や卵殻とともに三次卵膜の一つである。タンパク質に富んでおり、その約65%はオバアルブミンという糖タンパク質で、リゾチームなどの酵素も含んでいる。胚(はい)の保護に働くほか、胚の栄養にも利用される。輸卵管壁から分泌され、下降中の卵に付加される。

[嶋田 拓]

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栄養・生化学辞典 「卵白」の解説

卵白

 卵の白身.水を除くとほとんどがタンパク質.

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世界大百科事典(旧版)内の卵白の言及

【鶏卵】より

…ニワトリの卵は卵殻,卵白および卵黄の三つの部分からなる。各部分の重量比は,卵殻8~11%,卵白56~61%,卵黄27~32%。…

※「卵白」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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