(読み)てき

精選版 日本国語大辞典 「糴」の意味・読み・例文・類語

てき【糴】

  1. 〘 名詞 〙 米穀を買入れること。また、その米穀。糴米。糶(ちょう)に対していう。〔春秋‐荘公二八年〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「糴」の読み・字形・画数・意味


22画

[字音] テキ
[字訓] かいよね

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(てき)。〔説文〕五下に「を市(か)ふなり」とあり、うりよねを「糶(ちよう)」という。政府が米穀を売買して価格を調節し、また有事の際に備える政策をとった。

[訓義]
1. かいよね、米をかい入れる、買い上げ米。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕糴 与祢加不(よねかふ) 〔名義抄〕糴 カフ 〔字鏡〕糴 ヒサグ

[語系]
糴dyk、糶thykは畳韻・対待の語である。出thjiut、(内)nutが対待をなすのと同じ。に糴・糶の二音があり、もとはアクセントによって対待の二語に用いたものであろう。

[熟語]
糴価糴貴糴穀糴貸糴糶糴糧
[下接語]
遏糴・貨糴・貴糴・乞糴・告糴・穀糴・市糴・私糴・収糴・請糴・賤糴・買糴・発糴・販糴・平糴・閉糴・輸糴・斂糴・和糴

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