糸川村(読み)いとがわむら

日本歴史地名大系 「糸川村」の解説

糸川村
いとがわむら

[現在地名]金屋町糸川

吉原よしはら村の南方に位置し、東西に対峙した山間に形成された狭長な糸川谷に民家が散居する。糸川は三本松さんぼんまつ峰の東麓に発して谷間を貫流、やがて有田川に合する。応永六年(一三九九)八月の山林永譲渡証文(修理川区有文書)に記された山合一所の四至に「限西糸川境尾」とあり、同七年六月の山野売渡証文(同文書)の「修理川惣野山合一所」の四至にも「限西糸川傍示ヲ境」とある。

慶長検地高目録には「糸川谷村」とみえ村高三二五石余、小物成一〇・九五二石。石垣組に属し、「続風土記」は家数六三、人数二五六、社寺として妙見社(現国常立社)、小祠三(山神社・子守勝手社など)蓮華れんげ(浄土宗)・観音堂を記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

グレーゾーン解消制度

個々の企業が新事業を始める場合に、なんらかの規制に該当するかどうかを事前に確認できる制度。2014年(平成26)施行の産業競争力強化法に基づき導入された。企業ごとに事業所管省庁へ申請し、関係省庁と調整...

グレーゾーン解消制度の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android