糸瓜忌(読み)ヘチマキ

精選版 日本国語大辞典 「糸瓜忌」の意味・読み・例文・類語

へちま‐き【糸瓜忌】

  1. 〘 名詞 〙 俳人、正岡子規の忌日。九月一九日。絶筆となった「絲瓜咲て痰のつまりし仏かな」など三句に詠まれた「へちま」をとって忌日名としたもの。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「糸瓜忌や叱られし声の耳にあり〈八重桜〉」(出典:続春夏秋冬(1906‐07)〈河東碧梧桐選〉秋)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

デジタル大辞泉プラス 「糸瓜忌」の解説

糸瓜忌

俳人・歌人、正岡子規の忌日。9月19日。名称は、「糸瓜咲て痰のつまりし仏かな」など、絶筆となった3つの句にヘチマが詠みこまれていることにちなむ。「獺祭忌」ともいう。秋の季語。

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