糺の涼み(読み)ただすのすずみ

精選版 日本国語大辞典 「糺の涼み」の意味・読み・例文・類語

ただす【糺】 の 涼(すず)

  1. 京都市左京区下鴨の賀茂御祖神社で行なわれる御手洗会(みたらしえ)に諸人が参詣し、神域の糺の森で納涼をした行事。林間に多くの茶店が並び、黄鯝魚(わたか)の鮨(すし)、鯉の刺身、鰻の蒲焼(かばやき)心太(ところてん)御手洗団子(みたらしだんご)などが売られた。古くは六月一九日(あるいは二〇日)から晦日まで、明治には七月中ごろから三週間にわたってにぎわった。《 季語・夏 》 〔俳諧・誹諧通俗志(1716)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android