デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「紀粳売」の解説 紀粳売 きの-ぬかめ ?-? 飛鳥(あすか)時代の女性。紀袁祁(おけ)の娘。紀伊(きい)日高郡の内原牟羅(むら)にとついで,身売(みめ)・狛売(こまめ)を生んだ。母娘は飛鳥の紀寺(きでら)に居住して工匠たちの賄いをしていたため,持統天皇4年(690)の戸籍「庚寅年籍(こういんねんじゃく)」に奴婢(ぬひ)と記載された。天平宝字(てんぴょうほうじ)8年子孫の益人(ますひと)ら76人が訴えにより良民にされたが,宝亀(ほうき)4年には益人以外は奴婢にもどされた。 出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例